こんにちは。
今回は、肋軟骨炎(ろくなんこつえん)についてお話をします。
肋軟骨炎とは、どのような症状がおこるのでしょうか?
1、片側の胸の痛み
2、体を動かしたり、ひねったりすると痛みが強くなる
3、セキやくしゃみで、痛みが強くなる
4、寝るときに、向きによって痛みが強くなる
このような症状がおこります。
肋軟骨とは、なんでしょうか?
肋骨は、骨の部分と軟骨の部分があります。
この軟骨の部分に痛みがおこることをさします。
なぜ、痛みがおこるのでしょうか?
それは、肋軟骨のつなぎ目がずれることによって痛みます。
では、肋軟骨には、どのようなつなぎ目があるのでしょうか?
1、肋骨の骨の部分と軟骨のつなぎ目の部分
2、肋軟骨と胸骨(きょうこつ)のつなぎ目の部分
これらのつなぎ目の部分がずれると、痛みがおこります。
体を動かしたり、ひねったりすると痛みが増強するのは、これらのつなぎ目のずれた部分に力が加わるからなんです。
同様に、セキやくしゃみ・寝るときの姿勢でもつなぎ目の部分に力が加わると痛みが強くなります。
そのため、ずれているつなぎ目の部分を見つけて整復をすることが必要になります。
どのような方法で、見つけるのでしょうか?
触診によってみつけます。
肋骨と肋軟骨のつなぎ目の部分と、肋軟骨と胸骨のつなぎ目の部分を軽く押していきます。
通常では、軽く押しても痛くありません。
ところが、つなぎ目がずれていると軽く押しても痛みがおこります。
このように、痛みのある部位を確認することでずれている部分を特定します。
レントゲンをみればすぐわかるのでは?
と思う方もいるかと思います。
ところが、レントゲンなどの画像では、あまりにずれが小さいのでわかりづらいのです。
触診の方が圧倒的に、正確にずれている部分を確認することが可能となります。
この痛みがでる部分を、整復すると痛みはおさまります。
肋軟骨炎と診断されても、なかなか痛みが改善・解消しない場合があります。
それは、つなぎ目部分のずれが改善されないことによります。
肋軟骨炎の痛みがつらい方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。