こんにちは。
今回は、腹式呼吸がしづらい原因についてお話をします。
空気を思いっきり吸っても、お腹を使った腹式呼吸がしづらいことがあります。
なぜお腹がふくらみづらくなるのでしょうか?
横隔膜(おうかくまく)の動きが、悪くなっているからなんですね。
横隔膜は、胸とお腹の境目にある腹式呼吸に必要な筋肉です。
腹式呼吸は横隔膜のはたらきによりますので、横隔膜の動きが悪くなると腹式呼吸がしづらくなります。
ではなぜ、横隔膜の動きが悪くなるのでしょうか?
まず、ストレスや緊張状態によって交感神経が強くなるということがあげられます。
リラックスした状態でないと、横隔膜の動きが悪くなるからです。
ところが、休暇や旅行などでストレスや緊張状態から解放されても腹式呼吸がしづらい場合があります。
何が原因なのでしょうか?
背骨が原因、という可能性があります。
背骨は首・胸・腰の部分と仙椎(せんつい)・尾骨(びこつ)からなっています。
その中で、背骨の中の胸と腰の部分の境目の関節に異常がおこると、横隔膜の動きが悪くなります。
胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)という部位です。
この部位を整復することによって、横隔膜の動きがよくなります。
その結果、腹式呼吸がしやすくなります。
呼吸法は、いろいろとありますよね。
どのような呼吸法を試してもなかなか腹式呼吸ができない場合は、胸腰椎移行部に異常がある可能性があります。
骨格や関節の専門家にみてもらうとよいでしょう。
どこに行けばよいかわからない場合は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。