こんにちは。
今回は、椎間板ヘルニアと歩行困難についてお話をします。
椎間板ヘルニアの種類で、馬尾型は重い症状がおこる可能性があるというお話をしました。
その中で、歩行が困難になるという症状があります。
歩行困難が椎間板ヘルニアが原因かどうかを確定することは簡単ではありません。
なぜでしょうか?
歩行が困難になる原因として、椎間板ヘルニアの他にもいくつかの原因があるからです。
また、椎間板ヘルニアで症状をおこさないものが少なくないからです。
骨盤と股関節に問題があると、歩行に大きな影響がでます。
そのため椎間板ヘルニアで歩行が困難な場合でも、骨盤と股関節の施術によって大きく改善することが少なくありません。
この場合は、画像上は椎間板ヘルニアが存在していても、歩行には影響を与えていないからなんですね。
このことから、手術の前に骨盤と股関節に問題がないかを確認することをおすすめします。
ここで問題があります。
どのような問題でしょうか?
骨盤の状態を確認することが、非常に難しいという点です。
骨盤がゆがむ原因は骨盤にある仙腸関節(せんちょうかんせつ)という関節がずれたり離開することによっておこります。
ところが、ほとんどの場合仙腸関節を確認することがありません。
その理由として、仙腸関節は半関節という関節のためほとんど動かないという認識あるからなんですね。
ところが、実際は、仙腸関節は動きのある関節なんです。
仙腸関節にずれや離開があると骨盤がゆがみます。
その結果、歩行が困難になる可能性があります。
椎間板ヘルニアで歩行が困難な場合、仙腸関節の状態を確認してずれや離開がある場合は整復によって仙腸関節を正常な状態に戻す必要があります。
その結果、椎間板ヘルニアは全く変わらないのにもかかわらず、歩行が改善する可能性があるからです。