こんにちは。
今回は、肩の関節についてお話をします。
肩は痛めやすい関節のひとつです。
なぜ、痛めやすいのでしょうか?
構造上、不安定な関節だからです。
不安定な関節なのは、なぜでしょうか?
大きな動きを要求される関節だからです。
肩はグルグルと回すことができますよね。
動きが大きいということは、不安定になるということでもあります。
このように動きが大きい分、肩の関節は不安定になります。
それに対して、動きの少ない関節は、安定した関節となります。
このように不安定な関節ですので、重い荷物を持ったり、ぶつかったり、ストレッチや筋トレでも痛める可能性があります。
例えば、スーパーマーケットで買い物をして荷物を持つとどうなるでしょうか?
牛乳やペットボトル、野菜などで袋が重くなると、肩の関節が引っぱられて関節に抜ける力がはたらきます。
肩の関節が抜けると、肩に痛みがおこったり、肩があがらないといったことがおこります。
また肩への打撲は、関節がずれる原因となります。
肩を打撲して、内出血(皮下出血)や腫れが引いたのにも関わらず肩の痛みが残る場合があります。
打撲の傷はなおっても、肩の関節のずれが残っているからなんです。
この肩の関節のずれが、痛みを残す原因となります。
ストレッチや筋トレも、無理をすると肩の関節をずらす原因となります。
ですので無理なストレッチや筋トレは、注意が必要となります。
肩の関節を痛めたら、どうすればよいのでしょうか?
まず、アイシングによる冷却が重要となります。
関節の炎症を冷却によって、緩和させることが効果的だからです。
炎症がおさまってきたら、肩の関節のずれを元に戻す必要があります。
どうすればよいのでしょうか?
軽く肩の関節に圧力を加える方法が有効です。
1、壁の前に立ちます。
2、両手を肩幅より少し広めにひらいて壁につけます。
3、息を吐きながら、軽く腕立て伏せのように体を壁によせます。
4、息を吐きながら、元の状態に戻ります。
5、この動作を、5回繰り返します。
6、肩の軽さを感じたり、肩の関節の可動域が広くなると効果がでている証となります。
*筋トレではないので、軽く行うことが重要となります。
(強く行うと、肩を痛める原因となります。)
慢性的な肩の不調のある方は、試してみてください。
それでも改善しない場合は、肩の関節の整復が必要になります。
関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。