こんにちは。
今回は、頭部打撲の後におこるある症状についてお話をします。
先日、頭を戸棚にぶつけて病院で頭部を縫ったという方が来院されました。
頭をぶつけた後から、体調が悪くなったとのことです。
頭がボーっとしてして、すっきりしません。
病院では頭部には、異常はないといわれたそうです。
頭をぶつけたことと頭がボーっとすることに、関係があるのでしょうか?
関係があります。
どのような関係があるのでしょうか?
頭をぶつけた衝撃が首に伝わって、首を痛めた可能性があります。
首に衝撃が加わると、首の関節をずらしてしまいます。
なぜ首の関節がずれると、頭がすっきりしなくなるのでしょうか?
脳にいく血流が悪くなるからなんですね。
首には骨が7つあります。
そのうち、6個の骨には左右に穴が空いていて、その中に脳にいく動脈が通っています。
椎骨動脈(ついこつどうみゃく)といって、脳幹(のうかん)という部分にいく重要な動脈です。
首の骨がずれると、首の骨の穴の位置もずれます。
その結果、この椎骨動脈が圧迫されて血流が悪くなってしまうのです。
そうすると、血流不足になるので、頭がボーっとしてすっきりしなくなります。
このような場合、頚椎(けいつい)という首の骨を整復して正常な位置に戻さないと症状は改善しません。
整復によって、動脈の圧迫を改善する必要があります。
では、その方は首の整復で改善したのでしょうか?
頭がボーっとした感じが改善して、最終的に頭がすっきりしました。
首の整復によって血流が正常になったからです。
このように、頭がすっきりしない原因の一つに首の関節のずれがあります。
このような症状でお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。