こんにちは。
今回は、背中や胸におこる強い痛みについてお話をします。
背中に痛みがおこることがあります。
多くは、鈍痛であったり、張り感からくる痛みという場合です。
背中の痛みの中で、鋭く強い痛みがおこる場合があります。
ある神経が関係しています。
肋間神経という神経なんです。
「肋間神経痛」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、背中や胸に強い痛みをおこす神経痛です。
坐骨神経痛とともに、有名な神経痛です。
肋間神経に痛みがおこると、強烈な痛みがおこります。
肋間神経痛はわりと有名な神経痛ですが、病名ではありません。
肋間神経に痛みがおこっている、という症状なのです。
問題は、何が原因で肋間神経に痛みがおこっているかなんですね。
帯状疱疹のようなウイルス性でなければ、一般的には原因がわかっていません。
ところが、やはり原因があるので肋間神経痛がおこるのです。
何が原因で肋間神経痛がおこるのでしょうか?
背中の関節のずれなんです。
背骨の胸の部分を胸椎(きょうつい)といいます。
12個の胸椎が椎間関節という関節でつながっています。
この椎間関節がずれると、肋間神経に痛みがおこります。
一般的に肋間神経痛は原因が不明といわれていますが、椎間関節のずれが肋間神経痛の原因という場合が少なくないのです。
肋間神経痛は、どのような時に痛みが現れるのが特徴でしょうか?
1、姿勢を変えるとき
2、呼吸をするとき(特に深い呼吸時)
3、物を持ち上げるとき
4、くしゃみ・せき
5、笑った時
このような時に痛みが強くなります。
1~5は全て胸郭(きょうかく)が動く動作です。
胸郭は胸椎(背骨の背中の部分)、肋骨、胸骨で構成されています。
ということは、1~5の動作をすると、胸郭に負担がかかるので椎間関節のずれが大きくなるのです。
その結果、肋間神経痛が強くなるのです。
特に原因のよくわからない肋間神経痛は、椎間関節を確認して異常があれば正常に戻す必要があります。
背中や胸の強い痛みでお悩みの方は、肋間神経痛の可能性があります。
関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。