こんにちは。
今回は、仙腸関節の診断についてお話をします。
構造医学的に仙腸関節には2大損傷があります。
仙腸関節を診る上でメインの損傷になります。
1、非荷重損傷(As)
2、外傷性角加速度損傷(Plt)
この2つの損傷になります。
それぞれ、どのように転位するとおこるのでしょうか?
Asは寛骨が仙骨に対して、前上方に転位する損傷
Pltは寛骨が仙骨に対して、後下方に転位する損傷
この2つの損傷は、全く反対に寛骨がずれますので、診断や整復に大きな違いがあります。
仙腸関節損傷は、この2つの損傷がほとんどになります。
また、この2つの割合も、AS 8~9 に対してPltは1~2の割合になります。
この割合からもわかる通り、仙腸関節損傷はほとんどが、Asということになります。
Asをいかに整復できるかが、症状の改善・解消に大きく影響していきます。
AsとPltの割合が 4:5 や 5:5 という方はいませんか?
このような場合は、診断を見直す必要があります。
特にポストコンプレッションテストが陽性でない場合は、Pltの可能性を除去すべきです。
ポストコンプレッションテストは、簡単ではありませんが、Pltの診断には絶対的に必要になります。
AsかPltかで悩んだ場合は、Asと診断するとよいと思います。