こんにちは。
今回は、しりもちをついた後におこる腰痛についてお話をしたいと思います。
しりもちをついたことのない人は、いないですよね。
しりもちをついても、問題はないと思っていませんか?
ところが、しりもちを強くついた場合や、繰り返ししりもちをつくと、慢性腰痛の原因になる可能性があるのです。
しりもちをつくと、おしりをうつのででん部が痛みますよね。
これは、打撲の痛みです。
打撲の痛みの場合は、早ければ数日、通常ですと3週間くらいで治ります。
ではなぜ、しりもちが慢性腰痛の原因になるのでしょうか?
しりもちをついた衝撃で、骨盤がゆがんでしまうからなんです。
しりもちをつくと、坐骨に強い衝撃がかかります。
とくに、坐骨結節(ざこつけっせつ)という出っぱった部分をうちます。
坐骨結節はおしりの下の方にある骨で、触れることができる部位です。
坐骨結節に強い力が加わると、寛骨(かんこつ)という骨盤の大きな骨が後ろにずれてしまうんですね。
寛骨がずれると、骨盤がゆがみますので、腰痛の原因になってしまうのです。
また、寛骨が後ろにずれた場合、自然に元の戻ることが期待できません。
なぜ、自然に元に戻らないのでしょうか?
それは、強い力によって、骨盤の関節(仙腸関節)が噛みこんでしまうからなんです。
この状態が、慢性腰痛の原因となります。
しりもちは、珍しいものではありませんが、慢性腰痛の原因になりますので危険な転倒なんですね。
とくに子供はよくしりもちをつきます。
ところが、子供のしりもちを軽く考えてはいけないんです。
子供の場合、強いしりもちや度重なるしりもちは成長痛の原因になるからなんですね。
オスグットシュラッター病という、膝の下の痛みの原因になるんです。
骨盤の寛骨が後ろにずれると、大腿四頭筋にテンションがかかります。
その結果、大腿四頭筋がつながっている膝の下の部分が引っぱられて痛みがおこります。
成長痛で膝の下に痛みがある場合は、骨盤のゆがみが原因という場合が少なくありません。
骨盤を正常な状態に戻すと、大腿四頭筋のテンションが緩みますので膝の痛みが改善・解消していきます。
このように、しりもちは大人でも子供でも骨盤のゆがむ要因になってしまうのです。
しりもちをついた後に、腰痛になった場合は、骨盤がゆがんでいる可能性があります。
また、腰の不具合が慢性化した場合は、その可能性はさらに高くなります。
骨盤のゆがみを正常な状態に戻す必要があります。
しりもちをついた後に腰痛や腰の不具合のある方は、骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。