こんにちは。
今回も、前回に引き続き骨盤矯正についてお話をしたいと思います。
骨盤矯正は、骨盤にある関節(とくに仙腸関節)を正常な状態に戻すことによって骨盤のゆがみを正常にもどすことでしたね。
骨盤の関節を正常な状態にもどすといっても、簡単ではありません。
なぜ、簡単ではないのでしょうか?
骨盤のゆがみの原因である仙腸関節は、いくつかの方向にずれます。
この仙腸関節のずれの方向を正確に診断することが、難しいからなんですね。
仙腸関節は、仙骨と寛骨(かんこつ)の一部である腸骨で構成されている関節です。
このような構造ですので、仙骨に対して寛骨は大きく4つの方向にずれるのです。
1、前上方
2、後下方
3、上方
4、側方
ずれるのは4つの方向だけですので、簡単に思うかもしれません。
ところが、4つだけでも簡単ではありません。
ずれるといっても、微小なずれだからです。
レントゲンやMRI、CTでもわかりづらい小さなずれが、骨盤がゆがむ原因になります。
この微小な関節のずれを診断することは、簡単ではないんですね。
さらに、この4つの方向が複合的にずれると、さらに難易度が上がります。
例えば、1と4や2と4などの複合的なずれがおこることは少なくありません。
しかも、仙腸関節は左右にありますので、左右それぞれが複雑にずれると、さらに診断が難しくなるのです。
この仙腸関節のずれた方向を正確に診断して整復していくことによって、骨盤のゆがみを正常な状態に戻せるのです。
仙腸関節のずれた方向を、正確に診断することが重要な理由はここにあります。
正確に診断してから、仙腸関節の整復に移ります。
仙腸関節の整復も、診断同様に簡単ではありません。
とくに複合的に仙腸関節がずれている場合は、ずれている方向の整復の順番や整復力の調整など難易度はかなり上がります。
出産後からの慢性腰痛や、交通事故や転倒・落下などの強い力が骨盤にかかった場合は、複合的なずれをおこしやすい傾向にあります。
このように、骨盤矯正はまず診断が簡単ではありません。
さらに、診断がとれても、正確に整復することも簡単ではありません。
骨盤矯正は、このように難しい施術になるのです。
慢性腰痛にお悩みの方は、骨盤がゆがんでいる可能性が高いです。
骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。