こんにちは
今回も慢性痛についてお話をしたいと思います。
前回は顔面痛と骨格の異常についてお話をしました。
顔面痛の原因として、骨格は大きな関係があるんですね。
今回は、胸の慢性痛についてお話したいと思います。
胸の痛みも顔面痛のように、原因がよくわからい場合があります。
多くの場合、胸に痛みがあるので心臓や肺などに何か異常があると思い病院に行くと思います。
ところが、いくら検査をしても内臓関係は正常という場合があるんです。
胸の痛みは強いので、原因がわからないと逆に不安になってしまいますよね。
胸の痛みで思い当たるのは、心筋梗塞や狭心症ではないでしょうか?
ところが、検査をしても心臓には何も問題はありません。
では、肺に何か異常があるのでは?
と思っても肺にも異常はありません。
逆流性食道炎も胸に痛みがおこりますが、その検査をしても問題はないんですね。
このような内科的な異常のない、胸の慢性痛の原因は何でしょうか?
そうなんです、顔面痛と同様に骨格の異常が原因という場合が本当に多いんですね。
胸の痛みは胸郭(きょうかく)という胸の部分が問題になります。
胸には胸郭という、鳥カゴ状の骨格部分があります。
胸郭は心臓や肺、大血管などを保護する役割と、胸郭をふくらませたりしぼませたりする事によって呼吸にも大きくかかわっている、とても大事な骨格なんですね。
胸郭は背骨の胸の部分の骨である胸椎(きょうつい)と肋骨(ろっこつ)と胸骨(きょうこつ)で構成されています。
胸郭は12個の胸椎、12本の肋骨、1個の胸骨で構成されていますので、関節がたくさんあります。
これらの関節の中に異常がおこると、胸に痛みがおこってしまうのです。
胸の痛みは肋間神経からおこる痛みが多いので、強い痛みとなる事も少なくありません。
姿勢を変えた時や、呼吸(特に深呼吸)、くしゃみ、セキなどで肋間神経痛の症状は強くなります。
それは、胸郭に負荷がかかる事によって、胸郭を構成する関節にも負荷がかかるからなんです。
胸郭を構成する関節が正常であれば問題ありませんが、関節がずれていると、この負荷によってさらにずれが大きくなるので痛みが強くなるんですね。
実際にここ1年間で、原因がわからない胸の痛みでお悩みの方が数名来院されました。
病院では原因がよくわからなかったそうです。
いずれも、胸郭の関節のずれが原因でした。
そして、異常のある胸郭の関節を特定して整復すると胸の痛みは改善していき、数回の施術で完全に痛みはなくなりました。
慢性的な胸の痛みから解放されて本当に良かったです。
また、痛みの原因がわかった事で皆さんとても安心されていました。
頭の片隅に、何か大きな病気なのかもしれないという思いがあったからです。
このような、胸の慢性痛でお悩みの方は少なくありません。
内科的に問題がない場合は、胸郭の異常という可能性がかなり高いのです。
胸の慢性痛でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。