こんにちは。
今回は、なかなか良くならない背中の痛みの原因についてお話をしたいと思います。
前日来院された30代の男性は、数か月前に背中に痛みがおこりました。
しばらくすればよくなるだろうと思っていたそうですが、なかなかよくなりません。
背骨の中央からやや下の部分に、鋭い痛みがあります。
何が原因で、数か月もの間、背中の痛みが改善しないのでしょうか?
骨盤のゆがみが大きな原因でした。
骨盤のゆがみが主な原因で背中の痛みがおこっていたので、数か月もの間、背中の痛みは改善しなかったのです。
背骨は骨盤の上にありますので、骨盤の影響を強く受けるんです。
特に背骨の中で、胸の部分と腰の部分の境い目の関節は、大きな負担がかかるので痛めやすい部位なんです。
背骨の胸の部分は胸椎(きょうつい)といって、肋骨と胸骨とで胸郭(きょうかく)というカゴ状の骨格を形成しています。
胸郭は心臓や肺などの重要な内蔵機を守ったり、呼吸に大きく関わっています。
胸郭があるので、背骨の胸の部分は可動域が大きくありません。
その分、その下の背骨の腰の部分である腰椎(ようつい)に負担がかかります。
このように、あまり可動域のない胸椎と可動域の大きい腰椎の関節に大きな負担がかかってしまうんですね。
その男性も、調べると胸椎の一番下にある第12胸椎と腰椎の一番上にある第1腰椎に痛みがおこっていました。
そして、検査をすると、左の骨盤のゆがみが大きい事がわかりました。
原因が判明したので、施術を行います。
骨盤を整復して正常な状態に戻します。
骨盤が正常になると、背中の痛みが8割位改善しました。
骨盤が正常に戻った事で、その上にある背骨の状態が良くなったからです。
という事は、背中の痛みの8割は左の骨盤のゆがみが原因だったのです。
そして、先程の第12胸椎と第1腰椎の関節を整復します。
この背骨の関節を整復すると、ほとんど背中の痛みはなくなって、違和感だけになりました。
そして、数回の施術で違和感も完全に消失していきました。
このように、背中の痛みは、背骨の胸の部分と腰の部分の関節に異常がある場合が多くみられます。
また、この背骨の関節の異常をおこしている原因が骨盤のゆがみという場合も少なくありません。
ですので、このような背中の痛みに対しては、骨盤のゆがみを正常にしてから背骨の関節を整復する必要があるんです。
筋肉が原因の背中の痛みは、ほとんどの場合、数日から数週間でなくなります。
数か月続く背中の痛みは、関節の異常という場合が考えられます。
背中の痛みが長く続く場合は、骨盤をはじめ関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。