こんにちは。
今回は、後頭部の頭痛と目の奥の痛みについてお話をしたいと思います。
先日来院された30代の女性は、このような後頭部の頭痛と目の奥の痛みに悩んでいました。
そして、症状の強い時には、頭がボーっとして頭が働かない状態になってしまったそうです。
つらい症状ですよね。
仕事にも支障がでていたそうです。
何が原因で、このような症状がおこるのでしょうか?
首の関節のずれが原因でした。
首の骨を頚椎(けいつい)といいますが、その頚椎の中に脳にいく動脈が通っています。
椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という動脈で、脳幹(のうかん)にいく重要な血管です。
首の関節がずれると、この椎骨動脈が圧迫されます。
そうすると、脳にいく血流が減少してしまいます。
脳にいく血流が減少するので、頭がボーっとしてしまうのです。
さらに、頚椎のずれが大きくなると、脳にいく血流もさらに減少してしまいます。
この段階になると、血流不足によって脳細胞に影響がでる恐れがでてきます。
そこで、血圧を上げて脳に十分な血液を供給するという体の反応がおこります。
脳細胞の影響は回避されますが、高い血圧によって脳の血管に炎症がおこります。
この脳の血管の炎症が、頭痛をおこしてしまうのです。
ですので、このような頭痛の場合は、首の関節を正常に戻して脳にいく血流を正常にする必要があるんですね。
また、頚椎は第1頚椎から第7頚椎まであります。
その内の第1頚椎と第2頚椎が同じ方向にずれると、目の奥に痛みがおこる事があります。
眼精疲労と似ていますが、目の奥の痛みが慢性化してなかなか治らない場合は、頚椎のずれという可能性が考えられます。
実際にその女性の頚椎を確認すると、第1頚椎から第3頚椎までが右方向にずれていました。
このような頚椎のずれが原因で、後頭部の頭痛と目の奥の痛みがおこっていたのです。
では、頚椎を正常な状態に戻すと、症状は改善・消失するのでしょうか?
頚椎の整復によって、後頭部の頭痛と目の奥の痛みは改善していき、最終的には消失しました。
仕事にも支障がでていましたので、症状が消失して本当に良かったです。
頭痛や目の奥の痛みは、頚椎のずれが原因という場合が少なくありません。
このような症状でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。