こんにちは。
今回は、春の嵐が来るとおこる頭痛についてお話をしたいと思います。
春は大きな低気圧がやってきて、天気が荒れる事がありますよね。
春の嵐が来る前後に、頭痛がおこる事はありませんか?
いつもの頭痛より、さらに強く痛む場合があります。
なぜ、春の嵐が来ると頭痛がおこるのでしょうか?
頭痛のおこる原因はいくつかありますが、首の関節がずれる事によっておこる頭痛は多くみられます。
なぜ、首の関節がずれると、頭痛がおこるのでしょうか?
首の骨は頚椎(けいつい)といって、7つの骨で構成されています。
その内の第1頚椎から第6頚椎までは、左右に穴が空いているんです。
その穴の中を椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という大事な動脈が通っています。
もし、頚椎がずれたらどうなるのでしょうか?
そうなんです、頚椎の穴がずれてしまいます。
そして、頚椎の穴がずれる事によって、椎骨動脈が圧迫されてしまうんですね。
動脈が圧迫されますので、頭への血流が減少してしまいます。
そうすると、頭がボーっとする状態になります。
さらに頭への血流が減少すると、脳細胞に影響がでてきます。
体はところどころにセンサーがありますので、脳細胞に影響がでそうな状況になると、脳細胞を守る為に血圧を上げて、頭へたくさんの血液を送ります。
この高い血圧の時におこる頭の血管の炎症が、頭痛をおこしてしまうんですね。
過剰に送られた血液がおこす血管の炎症が、多くの頭痛の原因となります。
ではなぜ、春の嵐が来ると頭痛がおこるのでしょうか?
それは、気圧の減少が関係しています。
気圧は、骨格の安定に関係しています。
海面状の気圧を1気圧といいます。
1平方センチメートルにつき、1キログラムの空気の圧力が体にかかっているんですね。
気圧はけっこう大きな圧力で、体をおしているんです。
体表面積によってかわりますが、私の場合は普通乗用車1台分くらいの空気の圧力が体にかかる計算になります。
この大きな空気の圧力がかかる事によって、骨格は安定するんですね。
春の嵐のような大きな低気圧がくると、ガクッと気圧が下がります。
気圧が下がると、体をおす空気の圧力が減りますので、骨格の安定性がそこなわれてしまいます。
そうなると、元々首の骨がずれていた場合は、そのずれが大きくなってしまうんです。
頚椎の穴の位置もずれますので、椎骨動脈を圧迫して頭痛がおこってしまうんですね。
このように、春の嵐が来ると、ガクッと気圧が下がる事によって頭痛がおこるんです。
春の嵐や低気圧が来ると頭痛がおこる方は、頚椎がずれている可能性が高いです。
頚椎性の頭痛は、頚椎のずれを正常に戻す必要があります。
天気が悪くなると頭痛がおこる方は、ぜひ、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。