こんにちは。
今回は、すねの外側の痺れについてお話をしたいと思います。
すねの外側の痺れは、めったにおこらない症状のひとつです。
ところが、いったんおこるとなかなか改善しないやっかいな症状のひとつなんですね。
何が原因で、すねの外側が痺れるのでしょうか?
すねの部分には、2本の骨があります。
脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)という骨です。
この2本の骨は、おたがいに上下の関節がつながっています。
そして、この2本の骨が離れる事によって、すねの外側に痺れがおこってしまいます。
なぜ、2本の骨が離れると痺れがおこるのでしょうか?
すねの神経が、伸ばされるからなんですね。
伸ばされるといっても、本当にわずかです。
このわずかな神経の牽引が、痺れの原因となってしまうのです。
なぜ、神経は伸ばされると、痺れがおこるのでしょうか?
神経は伸ばされると、細くなります。
例えば、輪ゴムを引っぱると細くなりますよね。
このように、神経も伸ばされると細くなります。
神経が細くなると、中を通る神経伝達物質が通りづらくなってしまうんです。
例えば、ホースを足でふむと、ホースが細くなって中の水が流れにくくなりますよね。
同様に、神経が細くなると、神経伝達物質の流れが悪くなってしまいます。
神経伝達物質の流れが悪くなるので、痺れがおこってしまうのです。
では、なぜすねの2本の骨が離れてしまうのでしょうか?
多くは、捻挫の影響です。
足首が強くひねられる事によって、外側にある腓骨(ひこつ)が引っぱれらます。
その結果、脛骨と腓骨が離れてしまうからなんです。
また、かかとをドンと強くつくような動作でもおこる事があります。
剣道やダンスなどで、繰り返しかかとを強くつくと、その衝撃で脛骨と腓骨が離れてしまいます。
そして、いったん離れた脛骨と腓骨はなかなか元に戻らないんです。
ですので、なかなかすねの外側の痺れは改善しないんですね。
すねの外側に痺れのある方で、過去に強く足首を捻った経験があったり、かかとを強くつくような経験のある場合は、脛骨と腓骨が離れている可能性が高いです。
この場合、脛骨と腓骨の関節を整復しないと痺れの改善は難しいのです。
すねの外側の痺れでお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。