こんにちは。
今回は、繰り返すぎっくり腰についてお話をしたいと思います。
一回ぎっくり腰を経験すると、その後、ぎっくり腰を繰り返すようになる事が少なくありません。
いわゆるぎっくり腰がくせになってしまった状態ですね。
ぎっくり腰になってから腰が不安定になって、常にぎっくり腰の心配が頭から離れない方もいます。
このような心配があると、常に腰に不安がありますので安心して生活ができませんよね。
ではなぜ、ぎっくり腰がクセになってしまうのでしょうか?
正確には、くせになっているわけではありません。
ギックリ腰で痛めた腰が完全に治っていないので、ぎっくり腰の再発を繰り返してしまうのです。
くせというよりは、腰が完全に治っていない状態が続いている、という事なんですね。
では、腰がどうなるとぎっくり腰を繰り返してしまうのでしょうか?
ほとんどの場合、腰にある大きな関節がずれる事によっておこります。
仙腸関節(せんちょうかんせつ)という、骨盤にある人体で一番大きな関節です。
この仙腸関節におおきな負担がかかってこの関節がずれると、強い痛みを伴うぎっくり腰をおこしてしまうのです。
また場合によっては、それ程大きな負担がかかっていなにもかかわらず、ぎっくり腰になる事がありますよね。
なぜ、大きな負担がかかっていないのに、ぎっくり腰になってしまうのでしょうか?
それは仙腸関節への負担が、少しずつ積み重なって限界をこえたような場合におこります。
例えば、仙腸関節への負担が10になるとぎっくり腰になるとしますね。
腰に強い力がかかって、0からいっきに10という負担が仙腸関節にかかっておこるぎっくり腰が、一般的なわかりやすいタイプのギックリ腰です。
重い物を持ち上げた際におこるようなタイプのギックリ腰です。
それに対して、姿勢や仕事や家事、またスポーツなどで少しずつ仙腸関節に負担がたまるタイプは原因がわからないぎっくり腰なんですね。
1+1+1+1+1+1+1+1+1=9
このように1ずつの負担が累積して9までくると、あと1の仙腸関節への負担でぎっくり腰がおこってしまう状態になります。
この状態になると、くしゃみやせき、ちょっとした動作で1の負担が仙腸関節へ加わるだけでぎっくり腰になってしまうのです。
原因がよくわからないぎっくり腰は、このようにしておこります。
では、どうして一回ぎっくり腰になると、ぎっくり腰を繰り返してしまうのでしょうか?
仙腸関節のずれは、安静にしていればある程度までは元に戻ります。
ところが残念ながら、大きくずれた仙腸関節は自然に完全に元に戻る事はありません。
仙腸関節のずれが残ってしまうので、痛みがおさまっても腰の不安定感や重さが残っていまう原因になります。
ずれが残ると、腰の状況によってずれが大きくなったり小さくなったりします。
仙腸関節のずれが大きいと腰が重く不安感があり、ずれが小さいと腰の調子がよいと感じます。
そして、不安定な仙腸関節がある瞬間にさらに大きくずれると、ぎっくり腰の再発となってしまうのです。
こわいですよね。
このように、仙腸関節のずれがぎっくり腰の原因となりますので仙腸関節のずれを完全に元に戻せばぎっくり腰の不安が解消されるのです。
仙腸関節の正常化が、ぎっくり腰の予防には重要なんですね。
当院では、仙腸関節の整復を専門にしています。
仙腸関節を正常化する事によって、ぎっくり腰を予防していきます。
ぎっくり腰の不安のある方は、その不安を解消する為にも、ぜひ当院にご相談ください。