こんにちは。
今回は、股関節についてお話をしたいと思います。
年齢が高くなるにつれて、股関節の不調を訴える人の割合が増えていきます。
なぜ、年齢が高くなると、股関節が不調になりやすいのでしょうか?
仕事や家事、育児、趣味やスポーツなどで長年に渡って体を支えてきた負担によって、股関節の負担が蓄積されるからなんですね。
また、高齢になると股関節に負担がかかって、変形性股関節症となってしまう方が増えていきます。
変形性股関節症は、どのようなものでしょうか?
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ったり、関節の間が狭くなったり、骨が変形してしまう疾患です。
ところが、股関節がこのように変形しても痛みがおこらない方も少なくありません。
逆に、股関節は全く正常でも、股関節に痛みがおこる方もいます。
なぜ、このような事がおこるのでしょうか?
それは、関節が変形していても関節を構成する骨と骨の位置が正常であれば痛みが出ない事が多いからなんですね。
変形性股関節症でも、関節の位置が正常であれば痛みがおこりづらい反面、形状的に正常な股関節でも関節がずれていると痛みがおこります。
ただ、変形性股関節症の場合、関節が変形している分だけ関節がずれやすくなっています。
ここで重要なのは、股関節の異常だからといって股関節だけをみるのは検査として十分ではないんです。
もちろん股関節をみる事は重要ですが、股関節に大きな影響を与える股関節以外の関節を確認する必要があるのです。
どこの関節でしょうか?
それは、骨盤の関節なんです。
なぜ、骨盤の関節が股関節に関係するのでしょうか?
それは、股関節は骨盤にある関節だからなんです。
股関節は骨盤の丸くへっこんだ部分(臼蓋:きゅうがい)に、太ももの骨の丸い部分がはまっている構造をしている関節です。
骨盤が正常であれば、股関節の負担は通常の負荷でも十分耐えられます。
ところが、骨盤がゆがむと股関節の位置が変わります。
股関節の位置が変わると、通常の負荷でも大きな負担となってしまうのです。
その結果、股関節に痛みがおこったり可動域制限がおこります。
また、長年に渡ってこのような負担がかかると変形性股関節症を引き起こします。
このように、股関節と骨盤は密接な関係があるのです。
変形性股関節症で股関節に痛みがある方でも、骨盤のゆがみと股関節を正常にする事によって痛みが改善・消失していく事が多いんです。
同様に、変形性股関節症ではなく股関節に痛みや可動域制限がある方の原因は、骨盤のゆがみとそれによる股関節のずれという場合がほとんどです。
やはり、骨盤と股関節を正常にする事により痛みや可動域制限が改善・消失していきます。
股関節でお悩みの方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。