こんにちは。
今回は、肩甲骨と背中の痛みについてお話をしたいと思います。
「肩甲骨がとても痛いのでみてほしい。」
という女性の方からお電話を頂きました。
その女性は60代の方で、2日前から肩甲骨に強い痛みがおこったそうです。
その後、来院されて詳しく痛みの原因をみていきました。
実際に痛みの部分を確認すると、肩甲骨自体ではなくて肩甲骨の内側と下側が痛むようでした。
肩甲骨は、背中でよく動く骨ですので、打撲以外で肩甲骨が痛む事は稀なんです。
肩甲骨でよく痛める部位は2つあります。
1、肩関節(肩甲骨と上腕骨の関節)
2、肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨の関節)
この2つは、痛めやすい部位ですが、実際に痛みとして感じるのは肩なんです。
では、打撲以外で肩甲骨に痛みを感じる場合は、何が原因なのでしょうか?
肋間神経による痛みなんです。
いわゆる肋間神経痛ですね。
背中の痛みでは、よくある痛みの原因です。
では、何が原因で肋間神経痛がおこるのでしょうか?
肋骨の間を走行する神経なので、肋間神経といいます。
肋骨に平行に走る神経なんです。
肋骨は、胸椎(きょうつい)という背骨の骨につながっています。
肋間神経は、胸椎の間から出ている神経なんです。
胸椎は12個の椎骨から構成されていて、椎骨と椎骨は椎間関節(ついかんかんせつ)で連結しています。
この椎間関節がずれると、肋間神経に障害が出て、肋間神経痛をおこしてしまうのです。
その女性の、背中を丁寧に確認すると、左の胸椎の椎間関節がずれているのがわかりました。
この胸椎の椎間関節のずれが、強い背中の痛みの原因でした。
肋間神経痛を、肩甲骨の痛みとして感じていたのです。
実際に、背中の痛みの原因である胸椎の椎間関節のずれを正常に戻すと痛みは改善するのでしょうか?
その通りです。
その女性のずれている胸椎の関節を施術すると、びっくりする位痛みが改善しました。
効果は個人差がありますが、その女性の場合はその後3回の施術で完全に背中の痛みがなくなりました。
体を動かす度に強い背中の痛みがありましたので、痛みがなくなって本当に良かったです。
打撲をしたわけではないのに、肩甲骨に痛みのある方は胸椎の椎間関節のずれによる肋間神経痛の可能性があります。
ぜひ、関節の施術を専門にしている当院にご相談ください。