こんにちは。
今回は、強い痛みの原因となる産後の恥骨結合離開についてお話をしたいと思います。
恥骨結合が離開すると、強い痛みの為に生活に支障が出る事があります。
1、痛みが強くて、思うように歩けない。
2、立ち上がる、しゃがむなどの動作を始める時に激痛が走る。
3、寝返りをうつと、強い痛みが走る。
4、痛みで階段がつらい。
5、トイレが不自由になる。
6、下腹部に触れると強い痛みが走る。
このようなつらい状況に、なってしまいます。
あまりに痛みがつらいので、育児もままならなくなる事も少なくありません。
この強い痛みを発生させている恥骨結合の離開は、なぜおこるのでしょうか?
出産する時に、産道が広がります。
産道が広がるには、骨盤を開かせる必要があります。
骨盤は、後は仙腸関節(せんちょうかんせつ)、前は恥骨結合でしっかりと靱帯によってつながっています。
骨盤を開くためには、この靱帯を緩める必要があります。
妊娠・出産時にはホルモンによって、この靱帯が緩められて骨盤が開きますが、通常では産後にしっかりと元に戻ります。
ところが、産後も恥骨結合が元に戻らずに離れたままになってしまうと、恥骨結合離開になってしまうのです。
なぜ、恥骨結合が元に戻らないのでしょうか?
それは、仙腸関節が緩んだまま元に戻っていないからなんです。
恥骨結合は、仙腸関節の影響を強く受ける部位なんですね。
仙腸関節の離開は腰痛をおこしますが、この腰痛よりも遥かに恥骨結合離開の痛みの方が強いので見過ごされがちなんです。
では、仙腸関節を正常に戻すと恥骨結合も正常に戻るのでしょうか?
その通りなんです。
仙腸関節を正常に戻す事によって、ほとんどの場合恥骨結合も正常に戻ります。
なぜ、仙腸関節を正常に戻すと、恥骨結合も正常に戻るのでしょうか?
骨盤は左右の寛骨(かんこつ)という大きな骨が後ろで仙骨と仙腸関節を構成して、前で恥骨結合でつながっています。
ですので、仙腸関節を正常にするという事は寛骨の位置が正常に戻る事でもあります。
左右の寛骨が正常な位置に戻りますので、左右の寛骨がつながっている恥骨結合も正常な状態になるんですね。
恥骨結合離開の症状は、とてもつらいです。
恥骨結合離開でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
