こんにちは。
今回は、起床時の背中の強い痛みについてお話をしたいと思います。
起床時に体が痛いと、しんどいですよね。
その40代の女性は、1年ほど前から毎朝、起床時に強い背中の痛みがあるので、朝がつらい状態でした。
病院で検査をしても、異常はないとの事で痛みの原因がわからず困っていました。
背中の痛みの原因は、どのようなものがあるでしょうか?
1、打撲や筋肉痛などの背中の筋肉の痛み
2、内科的疾患からくる背中の痛み
3、肋間神経痛
4、骨折
5、帯状疱疹
6、背中の関節の異常
7、骨盤の関節の異常
8、その他
このような原因があります。
その女性は、何が原因で背中に強い痛みがでたのでしょうか?
打撲をした覚えがなく、1年くらい痛みがあるので筋肉痛ではありません。
また、病院で検査を行ったので、内科的疾患や骨折が原因でもありません。
肋間神経痛は、胸椎(きょうつい)という背骨の胸の部分の関節がずれるとおこりますが、胸椎の関節に異常はありませんでした。
皮膚に異常がありませんので、帯状疱疹でもありません。
可能性として、背骨の関節と骨盤の関節の異常が考えられます。
実際に確認してみると、骨盤の関節がずれる事によって骨盤がゆがんでいました。
骨盤がゆがむ事によって、背骨に負担がかかります。
背骨の胸と腰の境目の関節に負担がかかって、強い背中の痛みの原因となっていました。
背骨の中でも、胸と腰の境目は負担がかかりやすい部位なんです。
なぜ、負担がかかりやすいのでしょうか?
それは、胸の部分は肋骨と胸骨(きょうこつ)という骨で、胸郭(きょうかく)という心臓や肺、大動脈を守る胸の骨格部分を構成しています。
その為、あまり可動性がありません。
可動性がない分、その下の胸と腰の境目の関節に負担がかかってしまいます。
胸椎(きょうつい)と腰椎(ようつい)で構成される、胸腰椎移行部(きょうようついいこうぶ)という部位です。
この胸腰椎移行部は、背骨の中でも痛めやすい部位なんですね。
ではなぜ、起床時に痛みが強くなるのでしょうか?
それは、起床時が最も関節がゆるむからなんです。
夜と朝では、身長が変わります。
どちらが、高いでしょうか?
朝の方が、身長が高いんですね。
なぜ、夜と朝では身長が違うのでしょうか?
それは、全身の関節が少しずつ抜けるからなんです。
起きている時は、重力によって、関節はしっかりとつながっています。
ところが、体を横にすると重力がはたらきませんので、関節が少しずつ抜けるんです。
その為に、朝は身長が夜よりも高くなるのです。
そして、起きてからしばらくすると、重力によって関節が詰まりますので、身長が縮むんですね。
朝に関節が抜けると、ずれている関節の場合、さらにずれが大きくなります。
ですので、朝に痛みが強くなるんですね。
健康な方でも、起床時は調子が出ません。
それは、関節が抜けている状態だからなんです。
しばらく動いている内に、関節がつまってくると調子がでてきます。
起床時の背中の痛みの原因が判明したので、骨盤の施術をおこないます。
起床時の背中の痛みは、施術によって軽減していき、数回の施術で完全に痛みがなくなりました。
起床時の痛みがなくなって、本当によかったです。
背中の痛みの原因はいろいろとありますが、骨盤の関節や胸腰椎移行部が原因という事も少なくありません。
背中の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
