こんにちは。
今回は、頭痛についてお話をしたいと思います。
当院に来院されたその35歳女性の方は、小学校の頃から激しい頭痛で悩んでいました。
あまりに痛くて頭痛がおこると授業中でも泣いてしまったそうです。
現在では、普通の頭痛薬では効かないので、月に2回強い頭痛薬を服用してしのぐという状況でした。
以前にもお話をしましたが、頭痛の原因の多くは、頚椎(けいつい)という首の骨がずれる事によっておこります。
頚椎には左右にそれぞれ穴が空いていて、その穴の中を脳にいく大事な血管が通っているんです。
頚椎がずれると、その動脈を圧迫してしまいます。
圧迫されると血流が悪くなりますよね。
血流が悪くなるので、脳にいく血液の量が減ってしまいます。
そうすると、体は脳にいく血液の量をどんどん増やして脳にいく血液の量を調整します。
この時に頭の血圧が上がる事によって、血管に炎症がおこってしまいます。
その頭の血管の炎症が頭痛となるのです。
実際にその方の頚椎を触診したところ、第1頚椎がびっくりする位ずれていました。
これだけずれると、相当血管を圧迫していると思いました。
頚椎のずれが大きいので、数回に分けてずれを元に戻していきました。
頚椎のずれが元に戻るのと比例して、頭痛の頻度と強さが減少していきます。
そして頚椎のずれがなくなると、あれ程長い期間悩んでいた頭痛がなくなりました。
本当に良かったです。
どうして、大きく頚椎がずれてしまったのでしょうか?
原因は外傷でした。
小学生の時、ジャングルジムで遊んでいたときに頭から落ちたそうです。
それ以降、強い頭痛に悩む事になりました。
頭を強く打つ事によって、頚椎がずれてしまったのです。
それから約30年近くも頭痛と付き合う事になってしまいました。
先程のように頭を強く打ったり、交通事故でむち打ち症などは頚椎に強い力が働くので頚椎が大きくずれる原因になります。
一方で、パソコン業務やスマホなどを見る為に長い時間下を向いていると頚椎がずれます。
頭痛の原因として、外傷や不良姿勢という事が少なくないんですね。
頭痛でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。