こんにちは。
今回は、肥満体型と腰痛についてお話をしたいと思います。
「太っているから、腰が痛くなった。」
とおっしゃる方は、少なくありません。
問診の時にも、なぜ腰が痛くなったかを尋ねると、太ったからだと返答される方がいます。
本当に、体重と腰痛はそれほどに関係があるのでしょうか?
実は、それほどはありません。
もちろん、BMIが40をこえるような方は関係がないとはいえませんが、BMIが35位までは関係がないと思います。
それには、理由があります。
1、体重は変わらないのに、施術により腰痛が改善・消失する。
2、やせ形の方にも、腰痛が多い。
3、体重は減ったけど、腰痛がぶり返す事がある。
体重は変わらないのに、施術によって腰痛が消失します。
という事は、肥満と腰痛は関係がないという事ですよね。
もし本当に、肥満が腰痛の原因でしたら体重が減らない限りは腰痛は消失しないはずです。
また、体重が重い事が腰痛の原因だとすると、やせ形の方は腰痛にならないはずです。
ところが、やせている方で腰の悪い方は少なくありません。
私自身も、腰痛に悩んでいた20代の頃は今よりも5kg程やせていました。
5kg増えた今は、全く腰痛がありません。
体重が腰痛の原因でしたら、今の方が当時よりも強い腰痛があるはずです。
また、がんばってダイエットに成功した方で、腰痛が再びおこったというお話を聞きます。
腰痛の原因である体重が減ったにもかかわらず、なぜ腰痛がおこるのでしょうか?
それは、体重とは別に腰痛の原因があるからなんですね。
どのような原因でしょうか?
骨盤の歪みなんです。
どうして骨盤が歪むのでしょうか?
それは、骨盤を構成する関節がずれる事によって骨盤が歪むのです。
では、どうして骨盤の関節がずれるのでしょうか?
1、不良姿勢
2、転倒・落下・交通事故等の衝撃
3、骨盤に負担のかかるスポーツのしすぎ
4、ヨガや強いストレッチによる骨盤にかかる強い捻転力
5、重量物の運搬などの骨盤への強い負荷
このように、骨盤に強く負担がかかると骨盤の関節がずれます。
この骨盤の関節のずれが、しつこい腰痛の原因なんですね。
肥満体型の方の、骨盤の関節のずれを元に戻すと腰痛は改善・消失していきます。
体重は変わらないのに腰痛がなくなるのは、このような理由があるからなんです。
やせている方でも、骨盤の関節がずれていると腰が痛くなります。
このように、肥満と腰痛は大きくは関係していません。
もちろん、健康を考えれば肥満は良くありません。
様々な病気の元になるからです。
実は、骨盤の関節を正常にすると血行が良くなって、代謝がアップするんです。
体重が原因で腰痛に悩んでいると思っている方は、ぜひ骨盤の関節を正常にして腰痛から解放されればと思います。
骨盤を正常にする事によって代謝が上がり、体重が減るとさらに良いですよね。
ぜひ、健康な体で毎日を過ごしていただければと思います。