こんにちは。
今回も、お天気と体の関係についてお話をしていきたいと思います。
前回、お天気が悪くなると体調が悪くなるのは気圧の低下というお話をしましたね。
気圧が下がる事によって、骨格にかかる空気の圧力が減る為に骨格の安定性が低くなって体調が悪く
なります。
今回は、なぜ骨格にかかる空気の圧力が減ると体調が悪くなるかについて具体的に説明をしていきま
す。
お天気が悪くなると、いろいろな症状が出ますね。
中でも多くの方に出る症状は何でしょうか?
1、頭痛
2、肩こり
3、腰痛
4、生理痛の悪化
5、関節痛
6、腹部膨満感
このような症状が出る方は少なくないと思います。
まず、頭痛について説明したいと思います。
なぜ、お天気が悪くなると頭痛がおこるのでしょうか?
頭の血管に炎症がおこるからなんです。
頭の血管の炎症が、頭痛や片頭痛を引き起こしてしまうのです。
ではなぜ、お天気が悪くなると頭の血管に炎症がおこるのでしょうか?
お天気が悪くなると、気圧が下がりますね。
気圧が下がる事によって、空気の圧力による骨格の安定が弱くなるんです。
骨格の安定が弱くなるという事は、骨格を形成している関節が緩むという事でもあります。
首には、頚椎(けいつい)という骨が7つあります。
この頚椎は縦積みになっていて、その上に頭蓋骨がのっています。
空気の圧力が減る事によって、この頚椎をつなぐ関節が緩みます。
なぜ、頚椎の関節が緩むと頭の血管に炎症がおこるのでしょうか?
それは、脳にいく大事な血管の場所が関係しているのです。
第1~第6の頚椎には左右に穴があいています。
その穴の中を、脳へ行く血管が通っています。
椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という、脳幹(のうかん)につながる重要な血管です。
空気の圧力が減ると、頚椎の関節を安定させている力が弱くなります。
そして、空気の圧力が減る事によって頚椎の関節が緩むと頚椎の関節がずれてしまいます。
頚椎の関節がずれると、頚椎の位置が変りますので、椎骨動脈が通っている穴の位置も変わってしま
います。
そうなると、椎骨動脈が圧迫されて、血流が悪くなります。
脳へ十分な血液が流れないと、脳の機能に障害が出てしまいますよね。
そこで、脳に障害が出ないように細くなった椎骨動脈に高い血圧をかけて脳に血液を供給します。
その過剰な血流が頭の血管に炎症を起こしてしまうのです。
その血管の炎症が、頭痛となるのです。
頚椎と椎骨動脈の関係はイメージしづらいですよね。
ダルマ落としを想像してみてください。
ダルマ落としを積みます。
ダルマ落としに5mm位の穴を上から下まであけます。
その穴に上からストローを通します。
このストローを椎骨動脈として考えます。
そして、そのストローに水を流すと上から下にスムーズに流れますよね。
そこで、ダルマ落としをジグザグにずらしてみます。
すると、ダルマ落としがずれる事によって、穴の中のストローが圧迫されて細くなります。
そうすると、水の流れが悪くなります。
このダルマ落としのように頚椎がずれると、椎骨動脈の血液の流れが悪くなるんです。
しかも、水を上から流しましたが、椎骨動脈は下から上へ血液を流しています。
重力に逆らって、血液を上げますので頚椎の影響を強く受けてしまいます。
また、頭痛がおこる前に頭がボーっとする事はありませんか?
それは、椎骨動脈が圧迫されて脳に行く血流が悪くなっているからなんです。
さらに、脳への血流が悪くなると、高い血圧をかけて脳へ血液を供給します。
そうすると、血管に炎症がおこって頭痛がおこってしまうんですね。
頚椎の関節に問題のない方は気圧が下がっても頚椎に影響が出ないので頭痛がおこりません。
頚椎の関節がずれていると、気圧が下がる事によってそのずれが大きくなってしまうので頭痛がおこ
るのです。
頚椎を正常な状態にすると、気圧が下がっても頭痛がおこらなくなるんですね。
お天気に左右されなくなります。