こんにちは。
今回は、胸郭(を構成する関節と肋間神経痛についてお話をしたいと思います。
肋間神経痛を、経験されたことはありませんか?
突然、鋭く強い痛みが現れます。
肋間神経痛は本当に、つらい痛みです。
また、病院に行ってもなかなか原因が特定できないのが現状です。
そもそも、肋間神経痛は病名ではなくて症状名なんです。
という事は、その症状を生んでいる何らかの原因が必ずあるはずなんです。
その原因が特定できないと、治療をする事ができません。
「原発性肋間神経痛」をご存知ですか?
「げんぱつせいろっかんしんけいつう」と読みます。
肋間神経痛の中で最も多いものです。
原発性って何でしょうか。
実は原発性というのは、原因不明という事なんです。
原因がわからない肋間神経の痛みを原発性肋間神経痛というんですね。
原因不明ですので、原因に対しての効果的な治療を望む事ができません。
肋間神経に痛みがでる原因は必ずあります。
では、何が原因なのでしょうか?
実は、胸郭を構成する関節の中に、肋間神経痛をおこす原因の関節があるんです。
それは、胸椎(きょうつい)という背骨の胸の部分を構成する椎骨(ついこつ)を構成する関節なんです。
椎間関節(ついかんかんせつ)という関節です。
この関節が緩んだりずれたりすると、肋間神経に影響を与えます。
そうすると、その肋間神経が支配する領域に強い痛みがでるんですね。
また、この椎間関節の緩みやずれは微小なものです。
その為、レントゲンやCT、MRIでは見つけづらいのです。
その為、原因が特定できずに原発性肋間神経痛という事になってしまうのです。
強い肋間神経痛の痛みが、この椎間関節を正常にすると、その場でかなり改善します。
すぐに効果が感じられます。
そして、数回の施術で、痛みが全くなくなる事も少なくありません。
このような経過をみる度に、肋間神経痛の原因は椎間関節なんだと実感しています。
くしゃみや、深呼吸で肋間神経痛が悪化するのは、胸郭(きょうかく)が広がる為に椎間関節のずれ
が大きくなるので、肋間神経の症状も大きくなるからです。
関節のずれが大きくなるので、肋間神経痛が悪化するので痛みが強くなってしまうのです。
原発性肋間神経痛という原因不明の肋間神経痛は、胸椎の椎間関節の異常の可能性が非常に高いです。