こんにちは。
今回は、肘関節の痛みについてお話をしたいと思います。
肘の調子の良くない方は少なくありません。
肘に痛みを感じる場合はわかりやすいですが、そうでない方で肘関節に問題がある場合があるんです。
腕が重いとかだるいといったような症状の場合が該当します。
このように、肘の関節に何らかの異常があっても肘の不調という事に気が付かない場合があります。
以前にもお話をしましたが、肘の関節は比較的抜けやすい関節なんです。
重い物を持ったり、つり革などで体を支えたりする時に負担のかかる関節だからです。
抜けるといっても、大きく関節が抜けるわけではありません。
微小な関節の抜けが、腕の重さやだるさの原因となるのです。
前腕(肘から手首の腕)に張りを感じる場合も、肘の関節が微小に抜けている場合が多くみられます。
場合によっては、上腕(肩から肘の腕)に張りを感じる場合もあります。
肘の痛みは、大きく外側の痛みと内側の痛みがあります。
傾向としては、肘の内側の痛みは外側に比べるとやっかいな場合が多いんです。
肘の外側の痛みは、なぜおこるのでしょうか?
多くは、肘の関節が微小に抜けたりずれたりしてしまう事によります。
関節がずれたり抜けたりする事によって、関節を安定させている靭帯(じんたい)にテンションがかかります。
そのテンションが、痛みの元になるんです。
それ以上関節が抜けたりずれたりして悪化すると関節が壊れる可能性がありますので、関節を守る為に痛みという危険信号を出している状態なんです。
同様に、関節が抜けたりずれたりすると、筋肉にもテンションがかかります。
このテンションが、筋肉の張り感となります。
また、筋肉にテンションがかかると、腱(けん)にもテンションがかかりますので、それが痛みの元となるんです。
腱は筋肉と骨をつなげる組織なので、このような痛みの原因になります。
腱は一般的に、すじといわれるものなんです。
ちなみに、腱と靱帯って似ていますよね。
どう違うのでしょうか?
実は、つくりはほとんど同じなんです。
では、何が違うのでしょうか?
役割りが違うんですね。
腱は筋肉と骨を、しっかりとつなぐ組織です。
じん帯はどのような役割があるのでしょうか?
じん帯は、骨と骨をしっかりとつなぐ組織なんです。
例えば、アキレス腱はふくらはぎの筋肉と踵(かかと)の骨をつないでいますので腱といいます。
膝の前十字靭帯は、太ももの骨とすねの骨をつないでいますのでじん帯というんですね。
いずれにしても、腱もじん帯も関節を安定させる役割がありますので、関節に異常があると痛む部位なんです。
肘関節の外側の痛みは、肘関節を安定させている外側のじん帯にテンションがかかるとおこります。
外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)というじん帯です。
肘の外側のやや手首よりに痛みがでやすいです。
肘の外側のでっぱりに痛みがおこる場合は、腱にテンションがかかっている場合に多いんです。
肘の外側につながる腱には、手首を反らしたり親指側に曲げる役割りのある筋肉がつながっています。
また、指を伸ばす役割の筋肉もつながっているんです。
これらの筋肉にテンションがかかると、腱にもテンションがかかる為に肘の外側の痛みの元になるんです。
この場合、手首の関節の異常が肘の外側の痛みの原因となる事もあります。
そのため、肘の関節と手首の関節の両方の状態を、確認する事が重要なんですね。
当院では、肘の不調の原因を特定して施術・整復する事により関節の不調を改善・消失させていきます。
肘や腕に痛みやだるさ重さを感じている方は、関節の整復を専門にしている当院にご相談ください。