
こんにちは。
今回は、前回に続き仙腸関節(せんちょうかんせつ)についてお話をしたいと思います。
前回、仙腸関節の異常(ずれ)がいろいろと体に影響を与えるというお話をしましたね。
今回は、どのように仙腸関節がずれるかをご説明していきます。
仙腸関節は、仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)で構成されています。
仙腸関節は仙骨と腸骨が次のようにずれるんです。
1、前方転位型・・・腸骨が仙骨に対して前上方にずれるタイプ
2、後方転位型・・・腸骨が仙骨に対して後下方にずれるタイプ
3、外側転位型・・・腸骨が仙骨に対して外側にずれるタイプ
4、上方転位型・・・腸骨が仙骨に対して情報にずれるタイプ
1~4は、単独でずれる場合と複合的にずれる場合があります。
例えば、2の後方転位型と3の外側転位型が合併すると腸骨は仙骨に対して後下方のずれと外側のずれ
が同時におこります。
複合的におこると、仙腸関節を元に戻す事が難しくなり、様々な症状が強くなる傾向があります。
厄介な腰痛の方は、このように複合的なタイプが多くみられます。
なお、ぎっくり腰は症状がとても強いですが、基本的に仙腸関節のずれ方は複合的ではなく単独でず
れますので、症状の改善は比較的早い事が多いです。
ぎっくり腰の多くは、1の前方転位型で仙腸関節が大きくずれた場合が多く見受けられます。
また、仙腸関節がずれる事によって、骨盤の前方にある左右の恥骨をつなぐ恥骨結合という部位に異
常が出る場合があります。
恥骨結合がずれると、さらに厄介な症状を生みますので、厄介な症状を訴える方には恥骨結合の確認
はとても重要になります。
下腹部の硬い骨の部分が恥骨です。
その中央部分に、恥骨をつなぐ恥骨結合がありますので、さわって確認する事ができます。
左右で比べてみて、左右が対象でないと恥骨結合がずれている可能性があるんです。
触ってみて、痛みの感じる側がずれています。
仙腸関節を正常にすると、恥骨結合のずれも同時に正常になりますので、仙腸関節の施術はとても重
要になるんですね。
仙腸関節の施術や骨盤矯正を受ける際には、仙腸関節がどの方向にずれているかを聞いてみるといい
と思います。
仙腸関節のずれた方向を正確に把握しないと、正確な骨盤矯正を行う事は難しいからなんです。
骨盤のゆがみが気になる方は、骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。