こんにちは。
今回は、慢性的な肩の痛みの原因が、肩にはない場合のお話をしたいと思います。
肩の痛みで来院される方で、痛みの原因が肩ではなくて首という場合があります。
特に、肩と首の間や肩甲骨付近に痛みがある場合は、痛みの原因が肩ではないケースが多く見受けら
れます。
肩の痛みで施術を受けていても痛みがなかなか改善しない場合は、肩以外の原因が考えられます。
では、何が原因で肩に痛みがおこっているのでしょうか?
首と胸の堺の骨である頚椎(けいつい)と胸椎(きょうつい)の関節のずれが、原因という場合があ
ります。
ここは頚胸椎移行部(けいきょうついいこうぶ)といって、第7頚椎と第1胸椎で構成されている関
節です。
首の負担がかかりやすいところですので、痛めやすい部位なんです。
ここの関節に異常があると、肩甲骨の内側に沿って痛みがおこります。
また、肩に痛みを感じる事もあります。
そして、この関節の異常は腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束に影響を与えますので、腕
に痺れがでる事もあります。
肩の痛みと、腕の痺れがあればこの関節の異常が原因という可能性が高くなります。
また、肩に強い痛みを生む原因として、第1肋骨の関節のずれがあります。
肋骨というと、脇腹の辺りを想像しませんか?
その辺りの肋骨は全部で12本ある肋骨の内の第7肋骨~第10肋骨位の場所です。
第1肋骨は、鎖骨の少し下にあって首の付け根にある肋骨なんです。
第1肋骨は第1胸椎とつながっていますが、この関節がずれるとかなり強い痛みの原因となります。
首の付け根付近を押してみて、痛みがあれば第1肋骨が原因と考えられます。
そして、先ほどお話した頚胸椎移行部と第1肋骨が、同じ側に異常があると強烈な痛みをおこしま
す。
滅多にはおこりませんが、これがおこると夜も眠れない位の強い痛みになってしまいます。
また肩甲骨の内側に、コイン位の範囲で痛くなることがあります。
肩甲骨の内側の、あるポイントに出る痛みです。
これは、第1頚椎のずれが原因でよくおこります。
このように、肩の痛みと思っていても実際は、頚椎や胸椎そして肋骨が原因という事があるんですね。
肩の痛みは様々な要因で出ますので、しっかりと原因を明確にする事が症状の改善・解消には重要な
んです。
しつこい肩の痛みにお悩みの方は、まず正確に痛みの原因をつきとめる事が大事です。
原因のよくわからない肩の痛みでお悩みの方は、原因を明確にして施術し痛みを改善・消失させる当