こんにちは。
今回は、変形性関節症と関節の痛みについてお話をしたいと思います。
比較的年配の方が膝や股関節に痛みのある場合に、診断されるものに変形性関節症があります。
「膝の関節が変形していますね、変形性膝関節症です。だから痛みがあるんです。」
というような事を言われた方も、少なくないのではないでしょうか。
確かに、関節が変形すると痛みの原因になりそうですよね。
では、関節が変形すると100%痛みがおこるのでしょうか?
実は、必ずしも痛みがおこるとは限りません。
というより、実際は関節が変形していても痛みのない方の方が多いのです。
年配の方で、腰がすごく曲がった方や膝がすごく曲がってO脚になっている方を見かける事があります。
明らかに、背骨(椎間関節)が変形していたり、股関節や膝関節が変形しています。
ところが、かなり関節が変形していても、痛みがないという方は少なくありません。
関節の変形が痛みを必ずおこすとすれば、このように関節が大きく変形している場合は強い痛みがあ
るはずです。
では、なぜ大きく関節が変形しているにもかかわらず、痛みがないのでしょうか?
関節の変形が、すなわち痛みの原因ではないからなんです。
なぜ、関節は変形するのでしょうか?
日常生活は、関節に負担のかかる場面の連続です。
さらに、年を取ると骨や筋肉が弱くなってきますので、関節が変形しやすくなります。
程度の差こそあれ、何十年も生きていると関節が変形していっても不思議ではありません。
では、なぜ関節に痛みがおこるのでしょうか?
関節の変形の他に、関節が痛くなる原因があるからなんです。
どのような原因でしょうか?
それは、関節のずれや関節が抜けることが原因なんです。
変形性関節症と診断された方が、関節のずれを元に戻すと痛みが改善・消失する事が少なくありませ
ん。
変形した関節は変化していないので、痛みがなくなったという事は関節の変形と痛みは直接の関係が
なかったという事なんです。
もちろん、関節が変形していると関節がずれやすい傾向にあります。
それでも、関節を正常に戻すと痛みがおさまる事が多いんですね。
関節の変形などの外見上の異常と症状は、必ずしも一致しないのです。
当院では、変形性関節症の方も施術により関節痛が改善・消失していきます。
変形性関節症の痛みでお悩みの方は変形しているからとあきらめることはありません。