こんにちは。
今回は、膝の下の痛みについてお話をしたいと思います。
オスグッド・シュラッター病、またはオズグッド・シュラッター病という名前をきいたことがありますか?
成長期の男子に、多くみられる症状です。
膝の下が痛くなったり、悪化すると、膝の下の部分が出っぱってくるんです。
整形外科医のオスグッド先生と、外科医のシュラッター先生が、この症状を確認して発表したので、
この名前がつきました。
なぜ、成長期におこるのでしょうか?
それは、骨が成長している途中なので、完全にかたまっていないからなんですね。
どのようなタイプに、多くみられるのでしょうか?
運動をたくさんしている男子に、多いんです。
では、なぜ運動をしている男子に多いのでしょうか?
それは、膝の下につながっている筋肉がポイントなんです。
膝の下には、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という太ももの前にあるとても強い力の筋肉がつな
がっています。
膝を伸ばすときや、股関節を曲げるときに大きな力を発揮する筋肉なんですね。
運動をたくさんすると、膝や股関節はよく動かしますので、大腿四頭筋をよく使います。
そうすると、大腿四頭筋がつながっている膝のしたの部分に負担がかかって痛むんです。
大腿四頭筋がつながっている膝の下の部分が強くひっぱられますので、痛みがおこるのです。
また、ひっぱられる力に負けないように膝の下の骨を大きくして、つながっている部分の面積を増や
そうとする反応がおこります。
その反応によって、膝の下が出っぱってくるんですね。
ところが、不思議に思いませんか?
運動をたくさんしている男子は大勢いますが、オスグッド・シュラッター病にならない男子が圧倒的
に多いんです。
同じ部活で同じ練習をしているのに、オスグッド・シュラッター病になる男子はほんの位置日で、な
らない男子がほとんどというのは不思議ですよね。
どうして、このような違いが生まれるのでしょうか?
それには、理由があるんですね。
骨盤が、関係しています。
大腿四頭筋は、四つの頭がある筋肉なので四頭筋といいます。
そのうちの一つは、骨盤につながっていて、他の大腿四頭筋の筋肉と合流して膝の下につながりま
す。
ということは、骨盤がずれると大腿四頭筋に影響がでるんです。
骨盤が後ろにずれると、大腿四頭筋はどうなるでしょうか?
正確には、仙骨(せんこつ)に対して寛骨(かんこつ)が後ろにずれた場合です。
上にひっぱられて、筋肉にテンションがかかってしまいます。
大腿四頭筋にテンションがかかると、膝の下がひっぱられます。
そうして、ひっぱられることによって膝の下に痛みが出るんです。
では、後ろにずれた骨盤を元に戻すと、膝の下の痛みは改善するのでしょうか?
改善するんです。
骨盤を正常な状態に戻すと、大腿四頭筋にかかっているテンションが緩みますので、膝の下の部分を
ひっぱる力が正常に戻りますので、ほとんどの場合痛みが改善し解消していきます。
骨盤は、本当に大事なんですね。
オスグッド・シュラッター病のお子さんは、骨盤の状態を確認することが大事なんです。
成長痛にお悩みの場合は、骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。