こんにちは。
今回は、朝起きた時の腰の痛みについてお話をしたいと思います。
腰痛をもっている方で、朝起きたあとがつらいという方は多いですね。
なぜ、起床時に腰痛が強くでるのでしょうか?
それは、関節の構造によるんです。
人間の骨は、約200個の骨がつながって骨格をつくっています。
筋肉や腱や靭帯(じんたい)、関節を包む関節包などで骨をつなげて関節となっています。
関節は重力の力を大きく受けて安定しますので、立っていると関節がしっかりと安定します。
ネジが、しっかりと締まっているようなイメージですね。
ところが横になると、重力の力が関節が安定するように働かなくなるのです。
ちょっとイメージしづらいですよね。
ダルマ落としを、頭の中で想像してみてください。
縦に積んだダルマを、木槌で倒さぬように落としていく昔ながらのおもちゃですね。
このダルマ落としを縦に積むと、しっかりと安定しますよね。
ところが、横にすると個々の胴体の部分に隙間ができてずれてしまいます。
人間の骨格も同様に、横になると少しずつですが関節が緩んで隙間ができます。
そして、関節が緩むと関節が不安定になるので症状が強くなるんです。
もともとずれていた関節が、さらに大きくずれる状態になるからです。
朝起きると痛みが強くなるのは、こういう理由があったのですね。
そして、朝起きたあとに顔を洗ったりシャワーを浴びているうちに関節が重力のちからで締まってく
るので、症状がすこしずつおさまっていくのです。
ところで、朝と夜では身長が変化するのを知っていますか?
1cmくらい変化します。
では、朝と夜ではどちらが高いのでしょうか?
身長が高いのは、朝なんですね。
朝は寝ている間に関節が緩みますので身長が高くなって、夜は関節が締まりますので低くなるんで
す。(関節の緩みの他に椎間板や軟骨の影響もあります。)
朝、起きたあとに特に腰が痛い方は骨盤が大きく緩んでいる可能性があります。
早めに腰の施術を受けることをお勧めします。