こんにちは。
今回は、腰椎分離症と腰椎すべり症についてお話をしたいと思います。
腰椎(ようつい)は、背骨の腰の部分をいいます。
腰椎分離症は、背骨の腰の部分が分離する状態です。
背骨が分離するといわれると、なんか大変なことに感じますよね。
実は、わりと多くの方が腰椎分離症になっているのです。
なんと、スポーツをやっている方は30~40%が腰椎分離症になっているという報告があります。
スポーツをやっていなくても、5%くらいの方が分離症になっているそうです。
かなりの割合ですよね。
でも、安心してください。
腰椎分離症と腰痛は関係がないという説が、ほとんどなのです。
次に腰椎すべり症ですが、すべり症は基本的に分離症のあとにおこります。
腰椎分離症は、腰の背骨が分離するものの、背骨の位置はほぼ正常な状態です。
そして、その分離した背骨が正常な状態からすべってずれるのが、腰椎すべり症なのです。
年配の方では、関節が変形することによっておこるすべり症があります。
特にこの場合は、変性すべり症といいます。
背骨がずれるなんて、こわいですよね。
自分は大丈夫か、気になりませんか?
少しコツがいりますが、自分で調べることができるんです。
どうするかというと、まず背中の腰の少し上の部分に手をまわして背骨をさわってください。
さわると、縦に一列に規則正しくでっぱっている部分がありますよね。
これを順に上からさわっていき、最後まででっぱりが規則正しくさわれれば正常です。
もし、どこかで不規則にでっぱりがさわれない部分があると、それはすべり症の可能性があります。
すべり症は背骨が前にずれることが多く、前にずれるとでっぱっている部分も前にずれますので、で
っぱりがさわれないのです。
もし背骨のでっぱりがさわれなくても、なにも症状のない方は心配いりません。
悪い姿勢をとらないなど、腰に負担のかからない生活をおくって頂ければ大丈夫なのです。
すべり症でも、症状のない方は少なくないんです。
では、すべり症で腰痛の方は本当にすべり症が原因で腰が痛いのでしょうか?
もちろんそういう方もいると思いますが、すべり症だからそれが原因で腰痛かというと、そうではな
いケースが少なくありません。
腰痛で腰椎すべり症といわれた方が、骨盤の施術をうけて痛みがなくなるケースが多いからなんで
す。
これらは、すべり症が腰痛の原因ではなかったケースですね。
腰痛の方で、骨盤のゆがみと腰椎すべり症が両方ある場合は、ほとんどの場合は腰痛の原因はすべり
症と診断されます。
ところが、腰痛の本当の原因は骨盤のゆがみというケースが多いんです。
骨盤のゆがみを診断するのが難しい、ということも関係しています。
骨盤は骨格の基礎ですので、まず骨盤を確認することが大事なんですね。
腰椎分離症、腰椎すべり症と診断された場合でも、腰痛の原因は骨盤のゆがみという場合がすくなく
ありません。
慢性腰痛にお悩みの方は、ぜひ骨盤矯正を専門にしている当院にご相談ください。